慢性好酸球性肺炎に好酸球性胃腸炎を合併した1例
「症例」 患者:44歳, 女性. 主訴:呼吸困難, 腹痛, 下痢. 既往歴:43歳, 気管支喘息. 生活歴:特記すべきことなし. 現病歴:1年半前より咳嗽が出現し, 近医で気管支喘息と診断され加療されていた. 1年前に呼吸困難が出現し, 増悪したため他院に入院となり, 気管支肺胞洗浄(BAL)の結果で好酸球性肺炎と診断された. 嚥下困難感も認めたが, 上部消化管内視鏡検査で異常なく, 食道生検でも好酸球浸潤は認めなかった. プレドニゾロン30mg/日の投与開始によりいずれの症状も軽快したため退院となった. その後ステロイドは一旦中止された. 1カ月前より呼吸困難, 腹痛, 下痢, 嘔吐, 全身...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 81; no. 2; pp. 90 - 91 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
07.12.2012
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
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Summary: | 「症例」 患者:44歳, 女性. 主訴:呼吸困難, 腹痛, 下痢. 既往歴:43歳, 気管支喘息. 生活歴:特記すべきことなし. 現病歴:1年半前より咳嗽が出現し, 近医で気管支喘息と診断され加療されていた. 1年前に呼吸困難が出現し, 増悪したため他院に入院となり, 気管支肺胞洗浄(BAL)の結果で好酸球性肺炎と診断された. 嚥下困難感も認めたが, 上部消化管内視鏡検査で異常なく, 食道生検でも好酸球浸潤は認めなかった. プレドニゾロン30mg/日の投与開始によりいずれの症状も軽快したため退院となった. その後ステロイドは一旦中止された. 1カ月前より呼吸困難, 腹痛, 下痢, 嘔吐, 全身倦怠感を認めたため, 他院に入院し, プレドニゾロン30mg/日の投与による加療を受けた. 一時的には改善したものの, ステロイドの漸減とともに再度増悪した. 腹部症状の悪化に加え, 呼吸困難も認めたため当院に転院した. 転院時の内服薬はプロトンポンプ阻害薬のみであった. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.81.2_90 |