多数の胃内異物により出血性胃潰瘍を生じたステロイド内服中の1例

症例は拘置所収容中の42歳男性。重症筋無力症に対して胸腺摘出後ステロイドを内服中であった。吐下血を主訴に救急搬送され、内視鏡では胃内にふりかけ・菓子の袋など大量の異物があり、胃角部に噴出性出血を伴う潰瘍を認めた。止血処置後異物は把持鉗子を用い経口的に30個全てを回収した。内視鏡的に摘出した数として異例であり出血性胃潰瘍の合併もあり類似症例の初期対応、特に関係者からの問診上示唆に富むと考えられ報告する。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 72; no. 2; pp. 58 - 59
Main Authors 伊藤, 祐子, 望月, 奈穂子, 酒井, 義法, 加納, 嘉人, 今西, 暁, 大木, 史郎, 渡辺, 守, 相馬, 友子, 鎌田, 和明, 草野, 史彦, 田沢, 潤一, 永山, 和宜, 池邊, 佐和子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2008
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.72.2_58

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Summary:症例は拘置所収容中の42歳男性。重症筋無力症に対して胸腺摘出後ステロイドを内服中であった。吐下血を主訴に救急搬送され、内視鏡では胃内にふりかけ・菓子の袋など大量の異物があり、胃角部に噴出性出血を伴う潰瘍を認めた。止血処置後異物は把持鉗子を用い経口的に30個全てを回収した。内視鏡的に摘出した数として異例であり出血性胃潰瘍の合併もあり類似症例の初期対応、特に関係者からの問診上示唆に富むと考えられ報告する。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.72.2_58