SLEにアカラシアを合併した1例
「和文要旨」症例は50歳女性. 昭和58年よりSLE・ループス腎炎と診断されステロイド療法を受けていた. 平成8年, 食道静脈瘤を指摘. その後門脈圧亢進症と診断された. ステロイドの増減を繰り返していたが, 平成17年8月, 嚥下困難, 低蛋白血症, 食欲不振, 下痢を主訴に受診し, 精査したところアカラシアに矛盾しない所見を認めた. 文献的にSLEのアカラシア合併例は本症例で2例目であり貴重な症例と思われたので報告する. 「はじめに」膠原病で食道運動異常をひきおこす疾患として強皮症(PSS), CREST症候群, 混合性結合組織病(MCTD)等が報告されているが, 膠原病とアカラシアの合併...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 70; no. 2; pp. 62 - 63 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2007
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.70.2_62 |
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Summary: | 「和文要旨」症例は50歳女性. 昭和58年よりSLE・ループス腎炎と診断されステロイド療法を受けていた. 平成8年, 食道静脈瘤を指摘. その後門脈圧亢進症と診断された. ステロイドの増減を繰り返していたが, 平成17年8月, 嚥下困難, 低蛋白血症, 食欲不振, 下痢を主訴に受診し, 精査したところアカラシアに矛盾しない所見を認めた. 文献的にSLEのアカラシア合併例は本症例で2例目であり貴重な症例と思われたので報告する. 「はじめに」膠原病で食道運動異常をひきおこす疾患として強皮症(PSS), CREST症候群, 混合性結合組織病(MCTD)等が報告されているが, 膠原病とアカラシアの合併は極めて稀である. 今回, 低蛋白血症, 嚥下困難を主訴としたSLEの症例にアカラシアを合併した1例を経験したので文献的な考察を加えて報告する. 「症例」患者:50歳, 女性. 主訴:嚥下困難, 食欲不振, 下痢. 既往歴:43歳子宮筋腫, 内膜症. 家族歴:父 DM, 母 高血圧, 兄 くも膜下出血. |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.70.2_62 |