長期経過が追えた好酸球性胃腸炎の1例

症例は35歳女性。1999年に慢性的な下痢を発症し他院にて好酸球性胃腸炎と診断されステロイド内服にて症状が軽快したため放置されていた。2003年になり下痢,心窩部痛,嘔気が再出現した。末梢血好酸球増加,十二指腸粘膜組織で好酸球浸潤が確認され好酸球性胃腸炎の再燃と診断しステロイドの再投与にて速やかに軽快した。再燃防止のためステロイドの継続投与をすすめる報告もあるがコンセンサスを得ていない。本症例は本症の長期的治療方針決定に示唆を与えるものである。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 66; no. 2; pp. 72 - 73
Main Authors 渡辺, 佐和子, 吉池, 雅美, 小泉, 浩一, 中嶋, 均, 江川, 直人, 船田, 信顕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2005
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.66.2_72

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Summary:症例は35歳女性。1999年に慢性的な下痢を発症し他院にて好酸球性胃腸炎と診断されステロイド内服にて症状が軽快したため放置されていた。2003年になり下痢,心窩部痛,嘔気が再出現した。末梢血好酸球増加,十二指腸粘膜組織で好酸球浸潤が確認され好酸球性胃腸炎の再燃と診断しステロイドの再投与にて速やかに軽快した。再燃防止のためステロイドの継続投与をすすめる報告もあるがコンセンサスを得ていない。本症例は本症の長期的治療方針決定に示唆を与えるものである。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.66.2_72