縦隔病変に対するEUS-FNAの有用性および安全性の検討

「はじめに」1992年にVilmannらによって報告された超音波内視鏡下穿刺吸引法(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration : EUS-FNA)は, 近年本邦でも急速に普及しつつあり, 膵腫瘍やリンパ節の穿刺に対して広く用いられている. 当院では2013年6月よりEUS-FNAを導入し, 2016年4月までに総計198例の症例を経験した. 今回はそのうち, 縦隔病変に対するEUS-FNAにおいて, その成績および有用性を報告する. 「対象と方法」2013年6月から2016年4月までの間, 当院において施行したEUS-FNA198例...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 89; no. 1; pp. 74 - 75
Main Authors 藤井, 悠子, 松岡, 順子, 潮, 靖子, 中嶋, 研一朗, 上垣, 佐登子, 西村, 誠, 剛﨑, 有加, 佐々木, 美奈, 細矢, さやか, 松川, 美保, 新井, 冨生, 松田, 陽子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 16.12.2016
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.89.1_74

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Summary:「はじめに」1992年にVilmannらによって報告された超音波内視鏡下穿刺吸引法(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration : EUS-FNA)は, 近年本邦でも急速に普及しつつあり, 膵腫瘍やリンパ節の穿刺に対して広く用いられている. 当院では2013年6月よりEUS-FNAを導入し, 2016年4月までに総計198例の症例を経験した. 今回はそのうち, 縦隔病変に対するEUS-FNAにおいて, その成績および有用性を報告する. 「対象と方法」2013年6月から2016年4月までの間, 当院において施行したEUS-FNA198例(縦隔病変10例/膵病変118例/胃粘膜下腫瘍19例/後腹膜病変4例ほか)のうち, 縦隔病変を有する10例を対象とした. 当院における縦隔EUS-FNAの適応は, 画像検査や他の検体採取法で診断が困難な症例で, 対象病変が安全に穿刺可能と判断されたものとした.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.89.1_74