急性低音障害型感音難聴の平成12年全国疫学調査結果

厚生労働省急性高度難聴調査研究班は, 新たな診断基準の試案を作成し, 全国12大学を対象として急性低音障害型感音難聴の全国疫学調査を行った。 平成12年に登録された一側性確実例150例 (男性46人, 女性104人) を対象として解析した。 男女とも平均年齢は37.9歳で男性では30歳代, 女性では20歳代にピークを認め, 発症時期は春-秋に多く冬季に少ない傾向が認められた。 若年者, 早期受診例で予後良好であったが,性別, 初診時聴力レベル, 感冒・ストレス・疲労などの誘因の有無, めまい感の有無による予後の差は認められなかった。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 45; no. 2; pp. 161 - 166
Main Authors 佐藤, 宏昭, 星野, 知之, 岡本, 牧人, 村井, 和夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 2002
日本聴覚医学会
Subjects
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.45.161

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Summary:厚生労働省急性高度難聴調査研究班は, 新たな診断基準の試案を作成し, 全国12大学を対象として急性低音障害型感音難聴の全国疫学調査を行った。 平成12年に登録された一側性確実例150例 (男性46人, 女性104人) を対象として解析した。 男女とも平均年齢は37.9歳で男性では30歳代, 女性では20歳代にピークを認め, 発症時期は春-秋に多く冬季に少ない傾向が認められた。 若年者, 早期受診例で予後良好であったが,性別, 初診時聴力レベル, 感冒・ストレス・疲労などの誘因の有無, めまい感の有無による予後の差は認められなかった。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.45.161