NBI観察でより明瞭に描出されたcollagenous colitisの1例

症例は74歳女性。慢性下痢,低蛋白血症を主訴に受診。下部内視鏡検査で盲腸から下行結腸にかけて粘膜の浮腫状変化,血管透見不良を認め,盲腸粘膜上皮下の一部に白色調の顆粒状変化が見られた。これらの所見はNBIでより明瞭に描出された。生検でcollagen bandを認めcollagenous colitisと診断した。NBIは通常観察では判別困難な異常粘膜像を簡便に捉える事が可能であり,本疾患を診断する上で有用であった。...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 76; no. 2; pp. 96 - 97
Main Authors 斉藤, 仁昭, 大関, 瑞治, 天貝, 賢二, 石橋, 肇, 荒木, 眞裕, 藤枝, 真司, 松本, 梨絵, 白土, 綾佳, 五頭, 三秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2010
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.76.2_96

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Summary:症例は74歳女性。慢性下痢,低蛋白血症を主訴に受診。下部内視鏡検査で盲腸から下行結腸にかけて粘膜の浮腫状変化,血管透見不良を認め,盲腸粘膜上皮下の一部に白色調の顆粒状変化が見られた。これらの所見はNBIでより明瞭に描出された。生検でcollagen bandを認めcollagenous colitisと診断した。NBIは通常観察では判別困難な異常粘膜像を簡便に捉える事が可能であり,本疾患を診断する上で有用であった。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.76.2_96