尿路結石症の感染について

結石症の感染についてはすでに報告3)しその際結石症における一般的な感染を観察するとともに外科的治療すなわち切石術施行例の手術後の感染がその経過に重大な影響を及ぼす場合があることを述べた. 今回もその後の昭和38年1月より昭和40年6月まで2ヵ年半における結石症にて当院に入院せる患者について一般的な感染状況を観察するとともに切石術を施行した例を主として近年問題となっているPyelonephritis, とくにStone-Pyelonephritisの点より細菌感染問題を検討した. 「症例の臨床並びに分離菌」尿路結石症 55例 腎結石 13例 腎尿管〃 2 腎膀胱〃 1 尿管〃 34 膀胱〃 5...

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Published in医療 Vol. 20; no. 12; pp. 1249 - 1251
Main Author 岩田, 正三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1966
医療同好会
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Summary:結石症の感染についてはすでに報告3)しその際結石症における一般的な感染を観察するとともに外科的治療すなわち切石術施行例の手術後の感染がその経過に重大な影響を及ぼす場合があることを述べた. 今回もその後の昭和38年1月より昭和40年6月まで2ヵ年半における結石症にて当院に入院せる患者について一般的な感染状況を観察するとともに切石術を施行した例を主として近年問題となっているPyelonephritis, とくにStone-Pyelonephritisの点より細菌感染問題を検討した. 「症例の臨床並びに分離菌」尿路結石症 55例 腎結石 13例 腎尿管〃 2 腎膀胱〃 1 尿管〃 34 膀胱〃 5 上部尿路結石が90.9%で大部分であり尿管結石がその内でももっとも多かった. これらに対する治療法で今回感染のおもな目標となった手術的療法を中心として分類すると下記のごとくであった. 保存 膀胱鏡的手技による}治療法 28例 外科的(手術)治療法 27例 腎 摘出術 6例 {腎 切石術 2 腎盂〃 6 尿管〃 12 膀胱〃 1
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.20.1249