群大病院の改革への取り組み 医療事故後の看護部の取り組み

「はじめに 病院改革への取り組みの背景」当院は, 2014年に「地域医療の『最後の砦』と位置付けられながら, その重責を担うには, ほど遠い体制だったと言わざるを得ない」「患者本位でなかった」等, 腹腔鏡下手術に関わる一連の医療事故が新聞で報道された. 外部委員による事故調査では, 医療行為に対する倫理観・保険診療・病院組織体質等の問題が浮き彫りになり, 特定機能病院の認定取り消しや都道府県がん診療拠点病院の指定不更新など社会的信頼を大きく損なう結果となった. そこで, この5年間, 医療の質向上や安全管理体制の強化を進め「病院運営の健全化」「社会からの信頼回復」に向けて取り組んできた. 看護...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 70; no. 2; pp. 161 - 162
Main Author 塚越, 聖子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2020
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.70.161

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Summary:「はじめに 病院改革への取り組みの背景」当院は, 2014年に「地域医療の『最後の砦』と位置付けられながら, その重責を担うには, ほど遠い体制だったと言わざるを得ない」「患者本位でなかった」等, 腹腔鏡下手術に関わる一連の医療事故が新聞で報道された. 外部委員による事故調査では, 医療行為に対する倫理観・保険診療・病院組織体質等の問題が浮き彫りになり, 特定機能病院の認定取り消しや都道府県がん診療拠点病院の指定不更新など社会的信頼を大きく損なう結果となった. そこで, この5年間, 医療の質向上や安全管理体制の強化を進め「病院運営の健全化」「社会からの信頼回復」に向けて取り組んできた. 看護部でも具体的に改善策を挙げ, 患者さんに寄り添った改革に臨んできたので, その取り組みと成果を報告する.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.70.161