急速発育した肺大細胞癌の胃転移の1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 76; no. 2; pp. 62 - 63
• Main Authors: 大森, 里紗, 土肥, 弘義, 柳川, 達郎, 森川, 賢一, 野津, 史彦, 吉川, 望海, 大塚, 耕司, 佐藤, 篤, 村上, 雅彦, 草野, 満夫, 井廻, 道夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2010; 日本消化器内視鏡学会関東支部会
• Subjects: 上部消化管出血; 転移性胃癌
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.76.2_62

68歳男性。前医にて肺大細胞癌，転移性脳腫瘍と診断された。黒色便を主訴に当院を受診した。上部消化管出血を疑い，上部消化管内視鏡検査を施行したところ，胃角部に出血を伴う隆起性病変を認めた。前医での上部消化管内視鏡検査では0-Ⅱc様病変であったが，短期間に3cm大の1型胃癌様に形態変化をきたしていた。出血コントロールが困難であったため，腹腔鏡下胃部分切除術を施行した。術後病理組織診断は大細胞癌であり，肺大細胞癌の胃転移と診断した。