下血を契機に診断された小腸inflammatory fibroid polypの1例

症例は60代男性。下血,出血性ショックにて緊急入院。下部内視鏡検査では回腸末端まで内腔は血性。腹部造影CT検査にて小腸内腔が造影された病変を認めた。上腸間膜血管造影検査で出血部位を同定し緊急手術となった。Bauhin弁より口側110cmの回腸に4cm大の腫瘍を認め小腸部分切除を施行。病理組織学的所見ではinflammatory fibroid polypと診断した。また下血の原因はその対側に5mm大の動脈性血管の破綻を有する潰瘍病変からであった。...

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Bibliographic Details
Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 76; no. 2; pp. 72 - 73
Main Authors 吉村, 光太郎, 平井, 康夫, 武田, 晋一郎, 芝崎, 英仁, 金子, 高明, 福田, 啓之, 齋藤, 秀一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2010
日本消化器内視鏡学会関東支部会
Subjects
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.76.2_72

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Summary:症例は60代男性。下血,出血性ショックにて緊急入院。下部内視鏡検査では回腸末端まで内腔は血性。腹部造影CT検査にて小腸内腔が造影された病変を認めた。上腸間膜血管造影検査で出血部位を同定し緊急手術となった。Bauhin弁より口側110cmの回腸に4cm大の腫瘍を認め小腸部分切除を施行。病理組織学的所見ではinflammatory fibroid polypと診断した。また下血の原因はその対側に5mm大の動脈性血管の破綻を有する潰瘍病変からであった。
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.76.2_72