急性中耳炎に合併した感音難聴症例

急性中耳炎に感音難聴を合併した21例21耳の臨床所見を報告した。症例の内訳は, 男性3例, 女性18例, 年齢は14歳から66歳までであり, 耳痛と難聴と耳鳴を訴えた。治療は抗生物質による急性中耳炎の治療と, ステロイドやビタミン類による急性感音難聴に対する治療を行った。治療成績は治癒10例, 改善5例, 不変1例であり, 5例については治療後の聴力を確認できなかった。感音難聴を示唆するサインや耳鳴の訴えのある時には可及的早期に聴力検査を施行することが必要と考えた。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 46; no. 2; pp. 129 - 134
Main Authors 棚橋, 汀路, 松室, 重進
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 2003
日本聴覚医学会
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.46.129

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Summary:急性中耳炎に感音難聴を合併した21例21耳の臨床所見を報告した。症例の内訳は, 男性3例, 女性18例, 年齢は14歳から66歳までであり, 耳痛と難聴と耳鳴を訴えた。治療は抗生物質による急性中耳炎の治療と, ステロイドやビタミン類による急性感音難聴に対する治療を行った。治療成績は治癒10例, 改善5例, 不変1例であり, 5例については治療後の聴力を確認できなかった。感音難聴を示唆するサインや耳鳴の訴えのある時には可及的早期に聴力検査を施行することが必要と考えた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.46.129