乳幼児健康診査における聴覚スクリーニング

1997年度より, 1歳6カ月児健診が法制化されるにあたり聴覚スクリーニングについて様々な取り組みがなされている。中-高度難聴の検出について, 周産期のハイリスク児の聴覚スクリーニングの結果を踏まえ, 1歳6カ月児健診での聴覚スクリーニング方法について検討し, 以下の結論を得た。 1) 周産期のハイリスク児に言葉ときこえのアンケートと行動観察聴力検査 (BOA) を行う事で難聴児を検出できた。 2) 1歳6カ月児の中-高度難聴児のスクリーニングにもアンケートがとりあえず有効であるが, 難聴の精密検査対象児の選別には, BOAが有効であった。 3) BOAには周波数と音圧が定量的な検査音を使用し...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 41; no. 1; pp. 65 - 72
Main Authors 高橋, 由紀子, 沖津, 卓二, 堀, 富美子, 佐藤, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 1998
日本聴覚医学会
Subjects
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.41.65

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Summary:1997年度より, 1歳6カ月児健診が法制化されるにあたり聴覚スクリーニングについて様々な取り組みがなされている。中-高度難聴の検出について, 周産期のハイリスク児の聴覚スクリーニングの結果を踏まえ, 1歳6カ月児健診での聴覚スクリーニング方法について検討し, 以下の結論を得た。 1) 周産期のハイリスク児に言葉ときこえのアンケートと行動観察聴力検査 (BOA) を行う事で難聴児を検出できた。 2) 1歳6カ月児の中-高度難聴児のスクリーニングにもアンケートがとりあえず有効であるが, 難聴の精密検査対象児の選別には, BOAが有効であった。 3) BOAには周波数と音圧が定量的な検査音を使用した方が良いと考えられた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.41.65