当科における新生児乳児聴覚スクリーニングの検討

歪成分耳音響放射を用いて聴覚スクリーニングを行った。 新生児期に行ったところ偽陽性率が高くなった。 生後1ヵ月に行い, 検査を複数回施行したところ偽陽性率は改善した。 さらにAABRを併用することによってよりおおきな改善が見られた。 新生児期に検査を行うと, 母親, 保護者の精神面に与える影響は大きいものと思われた。 乳児1ヵ月健診と同時に行っても技術的, 時間的に問題はなかった。 地域の環境や施設にあわせて障害の有無に限らずサポート制度を整備する必要があると思われた。...

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Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 46; no. 4; pp. 249 - 255
Main Authors 大上, 麻由里, 福田, 秀徳, 鈴本, 典子, 高橋, 正紘, 原田, 竜彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 2003
日本聴覚医学会
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ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.46.249

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Summary:歪成分耳音響放射を用いて聴覚スクリーニングを行った。 新生児期に行ったところ偽陽性率が高くなった。 生後1ヵ月に行い, 検査を複数回施行したところ偽陽性率は改善した。 さらにAABRを併用することによってよりおおきな改善が見られた。 新生児期に検査を行うと, 母親, 保護者の精神面に与える影響は大きいものと思われた。 乳児1ヵ月健診と同時に行っても技術的, 時間的に問題はなかった。 地域の環境や施設にあわせて障害の有無に限らずサポート制度を整備する必要があると思われた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.46.249