水分分布近似法による砂質土の不飽和透水特性の評価

近年, 飽和・不飽和浸透流解析が容易に行われるようになってきたが, 未だ解析に必要となる不飽和土の水理学的特性 (土の保水性や不飽和透水係数) を求める試験の実施は少なく, 特に不飽和透水試験の規格化が国内では遅れている現状にある. 本研究では, これまで提案されている中でも有望とされているInstantaneous Profile法を改良した新たな試験装置の開発とその信頼性および有効性について調べるとともに, 礫混じり砂, 珪砂, シルトといった砂質土を中心とした試料の不飽和透水係数を求めている. 従来の試験法による結果との一致だけでなく, 粒径範囲が狭い砂でも粒径が大きいほど高飽和域での透...

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Published in土木学会論文集 Vol. 2005; no. 792; pp. 792_131 - 792_142
Main Authors 杉井, 俊夫, 山田, 公夫, 植村, 真美, 奥村, 恭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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Summary:近年, 飽和・不飽和浸透流解析が容易に行われるようになってきたが, 未だ解析に必要となる不飽和土の水理学的特性 (土の保水性や不飽和透水係数) を求める試験の実施は少なく, 特に不飽和透水試験の規格化が国内では遅れている現状にある. 本研究では, これまで提案されている中でも有望とされているInstantaneous Profile法を改良した新たな試験装置の開発とその信頼性および有効性について調べるとともに, 礫混じり砂, 珪砂, シルトといった砂質土を中心とした試料の不飽和透水係数を求めている. 従来の試験法による結果との一致だけでなく, 粒径範囲が狭い砂でも粒径が大きいほど高飽和域での透水性が急激に低下する傾向にあることを実験から得ている.
ISSN:0289-7806
1882-7187
DOI:10.2208/jscej.2005.792_131