脳動脈瘤塞栓術における“sheep technique”の有用性
【緒言】脳動脈瘤塞栓術において,血管分岐が急峻でバルーンカテーテルの挿入が困難な場合,他のカテーテルを先行させバルーンカテーテルを追随させる“sheep technique”が知られている.【症例1】70歳,男性.未破裂中大脳動脈瘤で,右M2の分岐が急峻でバルーンカテーテル挿入が困難であり,sheep techniqueを用いてバルーン併用塞栓術を行い完全閉塞を得た.【症例2】71歳男性.破裂左内頚動脈分岐部瘤で,同様にsheep techniqueを用いてACAにバルーンカテーテルを誘導し良好な塞栓を得た.【結論】脳動脈瘤塞栓術において“sheep technique”が有用であった2例を報...
Saved in:
Published in | Journal of Neuroendovascular Therapy Vol. 7; no. 1; pp. 3 - 10 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会
2013
日本脳神経血管内治療学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1882-4072 2186-2494 |
DOI | 10.5797/jnet.7.3 |
Cover
Summary: | 【緒言】脳動脈瘤塞栓術において,血管分岐が急峻でバルーンカテーテルの挿入が困難な場合,他のカテーテルを先行させバルーンカテーテルを追随させる“sheep technique”が知られている.【症例1】70歳,男性.未破裂中大脳動脈瘤で,右M2の分岐が急峻でバルーンカテーテル挿入が困難であり,sheep techniqueを用いてバルーン併用塞栓術を行い完全閉塞を得た.【症例2】71歳男性.破裂左内頚動脈分岐部瘤で,同様にsheep techniqueを用いてACAにバルーンカテーテルを誘導し良好な塞栓を得た.【結論】脳動脈瘤塞栓術において“sheep technique”が有用であった2例を報告した. |
---|---|
ISSN: | 1882-4072 2186-2494 |
DOI: | 10.5797/jnet.7.3 |