男性独居高齢者の日常的な作業の意味・機能・形態から考える被援助志向性の要因
男性独居高齢者の日常的な作業の意味・機能・形態から被援助志向性の要因を考察した.対象:男性独居高齢者3名.方法:日常的で大切な作業の意味・機能・形態について個別的・半構造的インタビューを実施し、被援助志向性は尺度とインタビューにて把握した.結果:3名とも被援助志向性は回避的傾向を示したが、「体操」「町内会や老人会での仕事」「凧作り」などの作業を行い、それらを通じて他者の関与に意味を見出していた.考察:被援助志向性には、自己に対する否定感や自分らしさを失う作業経験の回避、さらに日常的で大切な作業を介したソーシャルキャピタルの影響が関与している可能性が示唆された....
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Published in | 作業療法の実践と科学 Vol. 7; no. 1; pp. 8 - 19 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 北海道作業療法士会
2025
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2434-5806 2433-8451 |
DOI | 10.32151/psot.7.1_8 |
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Summary: | 男性独居高齢者の日常的な作業の意味・機能・形態から被援助志向性の要因を考察した.対象:男性独居高齢者3名.方法:日常的で大切な作業の意味・機能・形態について個別的・半構造的インタビューを実施し、被援助志向性は尺度とインタビューにて把握した.結果:3名とも被援助志向性は回避的傾向を示したが、「体操」「町内会や老人会での仕事」「凧作り」などの作業を行い、それらを通じて他者の関与に意味を見出していた.考察:被援助志向性には、自己に対する否定感や自分らしさを失う作業経験の回避、さらに日常的で大切な作業を介したソーシャルキャピタルの影響が関与している可能性が示唆された. |
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ISSN: | 2434-5806 2433-8451 |
DOI: | 10.32151/psot.7.1_8 |