フォルミンタンパク質のアクチン二重らせんに沿った回転重合

フォルミンファミリーは,真核生物に広く保存されたアクチン重合促進因子であり,アクチン線維の速い重合端に結合したままプロセッシブ(連続的)にアクチンを伸長する性質をもつことが,われわれの蛍光単分子イメージングなどによって解明されてきた.最近,われわれは単分子蛍光偏光観察によって,フォルミンファミリーがアクチン線維のらせん構造に沿って回転しながらアクチンを伸長することを証明した.また,フォルミンファミリーのもつ著明なアクチン伸長加速活性に,アクチンに結合したATPが重要な役割を果たすことが付随的に見いだされた....

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Published in化学と生物 Vol. 50; no. 11; pp. 801 - 806
Main Authors 渡邊, 直樹, 水野, 裕昭
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 2012
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Summary:フォルミンファミリーは,真核生物に広く保存されたアクチン重合促進因子であり,アクチン線維の速い重合端に結合したままプロセッシブ(連続的)にアクチンを伸長する性質をもつことが,われわれの蛍光単分子イメージングなどによって解明されてきた.最近,われわれは単分子蛍光偏光観察によって,フォルミンファミリーがアクチン線維のらせん構造に沿って回転しながらアクチンを伸長することを証明した.また,フォルミンファミリーのもつ著明なアクチン伸長加速活性に,アクチンに結合したATPが重要な役割を果たすことが付随的に見いだされた.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.50.801