ダイズ圃場における携帯型NDVIセンサーの測定方法の検討

近年,水稲やコムギ,牧草などの幅広い作物栽培において携帯型のNDVIセンサーであるGreenSeeker Handheld Crop Sensorを用いた生育量の推定や収量予測が注目されている.このセンサーは反射光の届く範囲であればどの高さからでも測定可能で,1回の測定時間についても測定者が任意に決めることができるが,これらの条件やセンサーの動かし方等がセンサー値へ及ぼす影響について言及した報告は極めて少ない.そこで,条間を4水準設定したダイズ圃場において,3パターンの測定方法をセンサー値の安定性と測定の容易さの観点から比較した.その結果,畝間を歩きながら測定者の肩を中心とした半円状にセンサー...

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Published in日本作物学会紀事 Vol. 88; no. 1; pp. 46 - 47
Main Authors 辻, 博之, 林, 怜史, 長南, 友也, 村上, 則幸, 中村, 卓司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本作物学会 05.01.2019
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ISSN0011-1848
1349-0990
DOI10.1626/jcs.88.46

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Summary:近年,水稲やコムギ,牧草などの幅広い作物栽培において携帯型のNDVIセンサーであるGreenSeeker Handheld Crop Sensorを用いた生育量の推定や収量予測が注目されている.このセンサーは反射光の届く範囲であればどの高さからでも測定可能で,1回の測定時間についても測定者が任意に決めることができるが,これらの条件やセンサーの動かし方等がセンサー値へ及ぼす影響について言及した報告は極めて少ない.そこで,条間を4水準設定したダイズ圃場において,3パターンの測定方法をセンサー値の安定性と測定の容易さの観点から比較した.その結果,畝間を歩きながら測定者の肩を中心とした半円状にセンサーを動かすワイパー法が最も優れた測定方法だと結論づけられた.また,1回の測定にかける時間と地上からのセンサー高による影響を比較・検討したところ,これらの条件はセンサー値に大きな影響を及ぼさないことが明らかとなった.
ISSN:0011-1848
1349-0990
DOI:10.1626/jcs.88.46