びまん性肺疾患における気管支肺胞洗浄細胞中O_2^・-活性(びまん性肺疾患に対する分子生物学的アプローチ : 間質性肺炎から肺気腫まで)(第24回日本気管支学会総会)
【目的】気管支肺胞洗浄(BALF)細胞中O_2^・-活性が, 1)測定可能か, 2)びまん性肺疾患の評価の指標となりうるか, につき検討した。【対象】びまん性肺疾患症例115例。【測定方法】ウミホタルルシフェリン誘導体化学発光法によりBALF生細胞1×10^5個/tubeにおけるO_2^・-活性を測定した。【結果】びまん性肺疾患でのBALF細胞中O_2^・-活性は, 1.01〜1604.1(平均136.3)kcpm/10^5cellと測定可能であった。活性はBALF総細胞数と相関を認め(p<0.0001), 細胞分画とは相関を認めなかった。総蛋白, アルブミン, IgGと弱い相関を認めた...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 23; no. 8; pp. 735 - 737 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2001
The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Subjects | |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.23.8_735 |
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Summary: | 【目的】気管支肺胞洗浄(BALF)細胞中O_2^・-活性が, 1)測定可能か, 2)びまん性肺疾患の評価の指標となりうるか, につき検討した。【対象】びまん性肺疾患症例115例。【測定方法】ウミホタルルシフェリン誘導体化学発光法によりBALF生細胞1×10^5個/tubeにおけるO_2^・-活性を測定した。【結果】びまん性肺疾患でのBALF細胞中O_2^・-活性は, 1.01〜1604.1(平均136.3)kcpm/10^5cellと測定可能であった。活性はBALF総細胞数と相関を認め(p<0.0001), 細胞分画とは相関を認めなかった。総蛋白, アルブミン, IgGと弱い相関を認めた(p<0.05, p<0.05, p<0.001)。【結論】びまん性肺疾患でのBALF細胞中O_2^・-活性を臨床例で測定可能であった。肺内炎症反応と関連し, びまん性肺疾患における臨床応用が可能と考えられた。 |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.23.8_735 |