血栓回収療法を目的とした転送例における直接血管撮影室での受け入れ体制の意義
我々は,転帰改善のために血栓回収療法目的の転送受け入れを血管撮影室とする取り組みを開始した.血管撮影室へ直接転送群は,来院から穿刺までの時間が中央値で22分と,CT後入室群の31分やMRI後入室群の84分より短かった(P < 0.001).症候性頭蓋内出血の頻度は3群間で同等であった(P = 0.796).血管撮影室での転送受け入れは,安全に来院から穿刺までの時間を短縮させる可能性がある....
Saved in:
Published in | 臨床神経学 Vol. 60; no. 4; pp. 289 - 292 |
---|---|
Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2020
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001366 |
Cover
Summary: | 我々は,転帰改善のために血栓回収療法目的の転送受け入れを血管撮影室とする取り組みを開始した.血管撮影室へ直接転送群は,来院から穿刺までの時間が中央値で22分と,CT後入室群の31分やMRI後入室群の84分より短かった(P < 0.001).症候性頭蓋内出血の頻度は3群間で同等であった(P = 0.796).血管撮影室での転送受け入れは,安全に来院から穿刺までの時間を短縮させる可能性がある. |
---|---|
ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001366 |