パソコンによる診療支援ツールとしての簡易言語を使用した細菌検査システムの開発

細菌検査のシステム化については, 完全自動化になじまない用手的検査が多く, そのシステム化を行う場合, 検査科全体にわたるミニコンクラスのメインコンピュータで対応していくことは困難なことが多いため, 小回りのきくパソコンと簡易言語データベースソフトを用いて開発した. 依頼情報はメインコンピュータに入力され, パソコン通信で細菌検査室のパソコンに送られる. 以降の種々の処理やデータの蓄積はパソコンで行われる. このシステム化により, 結果報告の自動印刷, 月報の自動化, ワークシート, 結果問い合わせなどの事務的業務の簡素化, 省力化を可能とし, 蓄積されたデータを解析して, 院内感染に関する情...

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Published in医療 Vol. 44; no. 12; pp. 1259 - 1264
Main Authors 新実, 光朗, 竹内, 光治, 伊藤, 哲也, 升田, 隆雄, 五十川, 豊治, 山口, 賢, 天野, 泰生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1990
国立医療学会
Subjects
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.44.1259

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Summary:細菌検査のシステム化については, 完全自動化になじまない用手的検査が多く, そのシステム化を行う場合, 検査科全体にわたるミニコンクラスのメインコンピュータで対応していくことは困難なことが多いため, 小回りのきくパソコンと簡易言語データベースソフトを用いて開発した. 依頼情報はメインコンピュータに入力され, パソコン通信で細菌検査室のパソコンに送られる. 以降の種々の処理やデータの蓄積はパソコンで行われる. このシステム化により, 結果報告の自動印刷, 月報の自動化, ワークシート, 結果問い合わせなどの事務的業務の簡素化, 省力化を可能とし, 蓄積されたデータを解析して, 院内感染に関する情報や菌の耐性傾向など, 個々の検査報告でとどまらず, 院内全体としての診断支援となる情報を迅速に臨床に提供できるようになった.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.44.1259