パーキンソン病における[123I]イオフルパンSPECTとMIBG心筋シンチグラフィーとの併用に関する検討
パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)とその関連疾患に対して[123I]イオフルパンSPECT(single photon emission computed tomography)と[123I]MIBG(metaiodobenzylguanidine)心筋シンチグラフィーを併用し,PD診断への有用性について検討した.どちらも陽性の場合はPDの検出感度が70%だったが,どちらか一方が陽性の場合を加えると97%に上昇した.イオフルパンSPECTの疾患特異性は低かった.罹病期間が長いほど,SBR値とH/M比は低下していた.イオフルパンSPECTとMIBG心筋シンチの併用は...
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Published in | 臨床神経学 Vol. 56; no. 6; pp. 400 - 406 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2016
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Subjects | |
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ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-000848 |
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Summary: | パーキンソン病(Parkinson’s disease; PD)とその関連疾患に対して[123I]イオフルパンSPECT(single photon emission computed tomography)と[123I]MIBG(metaiodobenzylguanidine)心筋シンチグラフィーを併用し,PD診断への有用性について検討した.どちらも陽性の場合はPDの検出感度が70%だったが,どちらか一方が陽性の場合を加えると97%に上昇した.イオフルパンSPECTの疾患特異性は低かった.罹病期間が長いほど,SBR値とH/M比は低下していた.イオフルパンSPECTとMIBG心筋シンチの併用はPDの検出を向上させるが,イオフルパンSPECTはPD関連疾患でも異常を呈するため鑑別は困難である.病期の進行に伴い集積がより低下するため,陰性例では継時的に検討すべきである. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-000848 |