食餌中の蛋白質源および蛋白質含量が成ネコの摂食量,飲水量,尿量ならびに窒素利用性に及ぼす影響

食餌中の粗蛋白質(CP)源およびCP含量が異なる4種類のドライフードを成ネコに給与した時の摂食量,飲水量,尿量ならびに窒素(N)利用性に及ぼす影響を調べた。動物性原料(肉紛・魚粉)を主要CP源としたCP含量の異なる2種類のフード(CP:30%,72%)と植物性原料(コーングルテンミール・大豆蛋白)を主要CP源とした2種類のフード(CP:30%,72%)を調製した。動物性CP源を含むフードの方が摂食量は有意に多かった。飲水量と尿量は高CP含量のフードの方が多くなった。摂取N量は高CP群の方が高い値を示し,摂取N量当たりの吸収N量の割合も高CP群が高い値を示した。一方,摂取N量当たりの尿中N量の割...

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Published inペット栄養学会誌 Vol. 7; no. Supplement; pp. 17 - 18
Main Authors 杉原, 理恵, 加藤, 梢江, 島, 悠子, 金子, 政弘, 山本, 広美, 舟場, 正幸, 入来, 常徳, 波多野, 義一, 阿部, 又信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペット栄養学会 2004
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Summary:食餌中の粗蛋白質(CP)源およびCP含量が異なる4種類のドライフードを成ネコに給与した時の摂食量,飲水量,尿量ならびに窒素(N)利用性に及ぼす影響を調べた。動物性原料(肉紛・魚粉)を主要CP源としたCP含量の異なる2種類のフード(CP:30%,72%)と植物性原料(コーングルテンミール・大豆蛋白)を主要CP源とした2種類のフード(CP:30%,72%)を調製した。動物性CP源を含むフードの方が摂食量は有意に多かった。飲水量と尿量は高CP含量のフードの方が多くなった。摂取N量は高CP群の方が高い値を示し,摂取N量当たりの吸収N量の割合も高CP群が高い値を示した。一方,摂取N量当たりの尿中N量の割合は群間で差がなかったので,蓄積N量は高CP群で高くなった。CP源の違いはN吸収率に影響を及ぼし,植物性CP源を含むフードの方が高い値を示したが,蓄積N量には影響を及ぼさなかった。
ISSN:1344-3763
2185-7601
DOI:10.11266/jpan1998.7.Supplement_17