外ケーブル方式PC桁の曲げせん断特性に関する研究
外ケーブル方式PC桁の曲げせん断耐荷性能について, 内ケーブル方式と対比し検討した. a/dを4.0とした単純T桁の静的載荷実験を行った結果, 外ケーブル方式桁ではせん断支間において内ケーブル方式桁よりケーブル張力の増加が顕著であることにより引張応力の発生が抑制され, せん断耐荷力が向上した. そこで得られた構造特性を踏まえ, さらに連続桁の実橋試設計モデルで検討した. その結果, 実橋モデルでは外ケーブル方式が内ケーブル方式よりせん断耐力が向上する要因は, せん断支間の中間断面では見られたものの中間支点付近では見られなかった. これより, 外ケーブル方式PC桁のせん断耐力を内ケーブル方式の設...
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Published in | 土木学会論文集 Vol. 2005; no. 781; pp. 781_57 - 781_74 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 土木学会
2005
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0289-7806 1882-7187 |
DOI | 10.2208/jscej.2005.781_57 |
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Summary: | 外ケーブル方式PC桁の曲げせん断耐荷性能について, 内ケーブル方式と対比し検討した. a/dを4.0とした単純T桁の静的載荷実験を行った結果, 外ケーブル方式桁ではせん断支間において内ケーブル方式桁よりケーブル張力の増加が顕著であることにより引張応力の発生が抑制され, せん断耐荷力が向上した. そこで得られた構造特性を踏まえ, さらに連続桁の実橋試設計モデルで検討した. その結果, 実橋モデルでは外ケーブル方式が内ケーブル方式よりせん断耐力が向上する要因は, せん断支間の中間断面では見られたものの中間支点付近では見られなかった. これより, 外ケーブル方式PC桁のせん断耐力を内ケーブル方式の設計手法に準じて評価している現状の手法は, 安全側であることを見いだした. |
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ISSN: | 0289-7806 1882-7187 |
DOI: | 10.2208/jscej.2005.781_57 |