ミニチュア・ダックスフンドの脛骨異形成症に対するハイブリッド環状創外固定法を用いた変形矯正骨切術の検討
ミニチュア・ダックスフンドの脛骨異形成症に対する変形矯正手術の方法を検討した。閉鎖骨切術と開放骨切術とを比べた結果,開放骨切術の方が術後の脚短縮が少なく骨癒合までの期間が短かった。変形矯正の程度は,14例の正常脛骨の形態評価を基に術前計画を立て,術中に膝関節の動きを確認して最終決定とした。矯正後の固定にはリングとハーフピンを用いたハイブリッド環状創外固定法を実施した。ハイブリッド環状創外固定法を用いた5例6肢では,骨切部をより脛骨遠位に位置させることができ,軸変形矯正後の良好な外観を維持できた。術後14日には全頭で術前にみられた跛行は消失し,固定除去後には運動機能が向上したように感じられた。...
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Published in | 動物臨床医学 Vol. 16; no. 3; pp. 65 - 70 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
動物臨床医学会
2007
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1344-6991 1881-1574 |
DOI | 10.11252/dobutsurinshoigaku.16.65 |
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Summary: | ミニチュア・ダックスフンドの脛骨異形成症に対する変形矯正手術の方法を検討した。閉鎖骨切術と開放骨切術とを比べた結果,開放骨切術の方が術後の脚短縮が少なく骨癒合までの期間が短かった。変形矯正の程度は,14例の正常脛骨の形態評価を基に術前計画を立て,術中に膝関節の動きを確認して最終決定とした。矯正後の固定にはリングとハーフピンを用いたハイブリッド環状創外固定法を実施した。ハイブリッド環状創外固定法を用いた5例6肢では,骨切部をより脛骨遠位に位置させることができ,軸変形矯正後の良好な外観を維持できた。術後14日には全頭で術前にみられた跛行は消失し,固定除去後には運動機能が向上したように感じられた。 |
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ISSN: | 1344-6991 1881-1574 |
DOI: | 10.11252/dobutsurinshoigaku.16.65 |