耐火板で保護された鋼・コンクリート合成構造部材の耐火性評価

鋼・コンクリートによる合成部材が沈埋トンネル構造部材に採用されているが, 鋼板が道路内側に位置していることからトンネル内の車両火災対策が必要である. 今回セラミック系の耐火板を合成構造模型の表面にボルトで取り付け, 想定された車両火災による温度履歴に対して構造部材の温度上昇の状況を加熱炉による試験により調べた. この結果耐火板で被覆された合成部材内の温度上昇は, 設計許容温度内に設定できるものの, 鋼板の浮き上がり現象, 目地部での温度上昇などが見られた. またコンクリート中の水分の存在や鋼板とコンクリートの剥離を考慮した有限要素法による熱伝導解析は, 今回の実験での現象を比較的良く再現できる...

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Published in土木学会論文集 Vol. 2005; no. 802; pp. 802_97 - 802_108
Main Authors 松尾, 幸久, 溝部, 有人, 清宮, 理
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2005
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Summary:鋼・コンクリートによる合成部材が沈埋トンネル構造部材に採用されているが, 鋼板が道路内側に位置していることからトンネル内の車両火災対策が必要である. 今回セラミック系の耐火板を合成構造模型の表面にボルトで取り付け, 想定された車両火災による温度履歴に対して構造部材の温度上昇の状況を加熱炉による試験により調べた. この結果耐火板で被覆された合成部材内の温度上昇は, 設計許容温度内に設定できるものの, 鋼板の浮き上がり現象, 目地部での温度上昇などが見られた. またコンクリート中の水分の存在や鋼板とコンクリートの剥離を考慮した有限要素法による熱伝導解析は, 今回の実験での現象を比較的良く再現できることが判明した.
ISSN:0289-7806
1882-7187
DOI:10.2208/jscej.2005.802_97