ボディコンディションスコア診断における触診部位の特定

ボディコンディションスコア(BCS)は栄養診断法として臨床で最もよく使われる方法の一つである。しかし、BCSは官能検査であるため、診断者によるばらつきが大きい。そこで我々はBCS触診モデルを作成し、BCS診断時に使用することで、診断のばらつきが減少することを明らかにした。BCS診断における触診は胸部で行うことが指示されているだけで、胸部のどの部位がBCSを最もよく反映しているかについては報告がない。本研究では、適正な触診部位を特定するために超音波診断装置(エコー)を用いて、胸部左右併せて18カ所の皮下組織厚を測定した。その結果、T6肋骨の1時および11時の位置が体脂肪率の増減に伴って変化するこ...

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Published inペット栄養学会誌 Vol. 18; no. Suppl; pp. suppl_31 - suppl_32
Main Authors 小泉, 亜希子, 野田, 美由紀, 下川, 千絵, 久須美, 明子, 小林, 豊和, 亘, 敏弘, 大辻, 一也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペット栄養学会 2015
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Summary:ボディコンディションスコア(BCS)は栄養診断法として臨床で最もよく使われる方法の一つである。しかし、BCSは官能検査であるため、診断者によるばらつきが大きい。そこで我々はBCS触診モデルを作成し、BCS診断時に使用することで、診断のばらつきが減少することを明らかにした。BCS診断における触診は胸部で行うことが指示されているだけで、胸部のどの部位がBCSを最もよく反映しているかについては報告がない。本研究では、適正な触診部位を特定するために超音波診断装置(エコー)を用いて、胸部左右併せて18カ所の皮下組織厚を測定した。その結果、T6肋骨の1時および11時の位置が体脂肪率の増減に伴って変化することから、触診部として適切であることが示唆された。
ISSN:1344-3763
2185-7601
DOI:10.11266/jpan.18.Suppl_suppl_31