学部教育で統合実習を経験して大学病院に入職した入職3か月期の新人看護師の臨床における意識

目的:学部教育において統合実習を経験して大学病院に入職した新人看護師は,入職3か月期の時点で臨床現場での経験を通してどのような意識をもっているかを明らかにする。 方法:統合実習履修後に大学病院に入職した入職3か月期の新人看護師8名を対象に半構成的インタビューを実施した。インタビューから逐語録を作成し,研究目的に合致した文脈を内容が損なわれないようにカテゴリー化した。 結果:【就職して感じる不安・迷い・悩み・もどかしさ・緊張】【輪の中に入れてもらえて感じる自分の成長】【フォローされていた学生時代から自分でする判断へ】【統合実習の経験がもたらす安心感】【働きだして感じる看護の意味】の5カテゴリーが...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 41; no. 5; pp. 5_945 - 5_957
Main Authors 中村, 美香, 伊藤, 歩美, 岩永, 喜久子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 20.12.2018
Japan Society of Nursing Research
Subjects
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20180412020

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Summary:目的:学部教育において統合実習を経験して大学病院に入職した新人看護師は,入職3か月期の時点で臨床現場での経験を通してどのような意識をもっているかを明らかにする。 方法:統合実習履修後に大学病院に入職した入職3か月期の新人看護師8名を対象に半構成的インタビューを実施した。インタビューから逐語録を作成し,研究目的に合致した文脈を内容が損なわれないようにカテゴリー化した。 結果:【就職して感じる不安・迷い・悩み・もどかしさ・緊張】【輪の中に入れてもらえて感じる自分の成長】【フォローされていた学生時代から自分でする判断へ】【統合実習の経験がもたらす安心感】【働きだして感じる看護の意味】の5カテゴリーが形成された。 結論:対象者は,先行研究と同様に否定的な意識をもつ一方で,肯定的な意識を持ち合わせていること,さらに学生から看護師への過渡期にあり,意識を拡大させ成長段階にあることが示された。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20180412020