ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターにおける行動量とストレス感受性の差異に関する研究

ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターは同属でありながら、ロボロフスキーハムスターはヒトに慣れにくく多動性を示す。これまでの研究により、ジャンガリアンハムスターに比してロボロフスキーハムスターにおいてストレス感受性が高いのではないかと仮説を立て、多動性とストレス感受性との関連性を解明することを目的とした。単離ストレスを負荷し、多動性がストレス感受性と関連しているか否かを検討するために3種類の行動試験を実施した。その結果、ロボロフスキーハムスターの多動性が不安様行動を反映している可能性が示唆された。しかしながら、単離ストレスに慣れが生じたことや、単離ストレスがハムスターに対し弱いスト...

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Published inJournal of Pet Animal Nutrition Vol. 19; no. Suppl; pp. suppl_40 - suppl_41
Main Authors 池田, 裕美, 小平, 桃子, V.S., Chowdhury, 安尾, しのぶ, M.A., Bahry, 古瀬, 充宏, 山口, 剛史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ペット栄養学会 2016
Japanese Society of Pet Animal Nutrition
Subjects
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ISSN1344-3763
2185-7601
DOI10.11266/jpan.19.Suppl_suppl_40

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Summary:ジャンガリアンハムスターとロボロフスキーハムスターは同属でありながら、ロボロフスキーハムスターはヒトに慣れにくく多動性を示す。これまでの研究により、ジャンガリアンハムスターに比してロボロフスキーハムスターにおいてストレス感受性が高いのではないかと仮説を立て、多動性とストレス感受性との関連性を解明することを目的とした。単離ストレスを負荷し、多動性がストレス感受性と関連しているか否かを検討するために3種類の行動試験を実施した。その結果、ロボロフスキーハムスターの多動性が不安様行動を反映している可能性が示唆された。しかしながら、単離ストレスに慣れが生じたことや、単離ストレスがハムスターに対し弱いストレスであることが認められた。
ISSN:1344-3763
2185-7601
DOI:10.11266/jpan.19.Suppl_suppl_40