非結核性胸部疾患のシンチグラム

われわれは昭和41年2月以降, 胸部疾患の補助診断法の1つとして, 131I-MAAを用いた肺シンチグラムをRoutineの検査法として採用し, 今日に至るまで約1,600例について検査を行なつた. 症例の大部分は肺結核症であるが, 中には非結核性の胸部疾患例も含まれているので, 今回は特に非結核性胸部疾患例のシンチグラムについて検討し, 本法の補助診断法としての価値について考えてみたい. 検査方法 測定器はAlokaのScintillation scannerでF15cm, Honey-corn型のコリメーターを使用し, 通常仰臥位で131I-MAAを200~300μci静注しただちに肺スキ...

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Published in医療 Vol. 23; no. 4; pp. 537 - 548
Main Authors 井槌, 六郎, 馬場, 治賢, 飯尾, 正明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1969
医療同好会
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Summary:われわれは昭和41年2月以降, 胸部疾患の補助診断法の1つとして, 131I-MAAを用いた肺シンチグラムをRoutineの検査法として採用し, 今日に至るまで約1,600例について検査を行なつた. 症例の大部分は肺結核症であるが, 中には非結核性の胸部疾患例も含まれているので, 今回は特に非結核性胸部疾患例のシンチグラムについて検討し, 本法の補助診断法としての価値について考えてみたい. 検査方法 測定器はAlokaのScintillation scannerでF15cm, Honey-corn型のコリメーターを使用し, 通常仰臥位で131I-MAAを200~300μci静注しただちに肺スキヤニングを行なつた. まず全肺野を2cm間隔で線スキヤニングを行ない, そのcpm曲線を電磁オシログラムに記録し, その曲線の面積より左右の血流分布比を算出し, その後に打点方式および写真方式の肺シンチグラムを作製した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.23.537