クラウンエーテルを担体とした液体膜によるイオンの移動

環状ポリエーテルの1種dibenzo-18-crown-6を担体とした液体膜を通してのカチオン (Li, Na, K, Rb) の移動速度が, 改良型ダイヤフラムセルにより単一および多成分カチオン系に対して298Kで測定された.液膜は, ミリポァフィルタに保持されたポリエーテルーテトラクロルエタン溶液から成り, それを2枚のセロハンでサンドウィッチ状にしたものを用いた. 液膜を通してのカチオンの初期速度は, このサンドウィッチ膜を通しての総括移動速度とセロハンに対するセル定数から算出された.また, 選択性がそれぞれのイオンの移動速度の比として算出された.その結果はReusch-Cusslerモ...

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Published in化学工学論文集 Vol. 7; no. 5; pp. 494 - 499
Main Authors 高橋, 正博, 竹内, 寛, 今中, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 1981
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Summary:環状ポリエーテルの1種dibenzo-18-crown-6を担体とした液体膜を通してのカチオン (Li, Na, K, Rb) の移動速度が, 改良型ダイヤフラムセルにより単一および多成分カチオン系に対して298Kで測定された.液膜は, ミリポァフィルタに保持されたポリエーテルーテトラクロルエタン溶液から成り, それを2枚のセロハンでサンドウィッチ状にしたものを用いた. 液膜を通してのカチオンの初期速度は, このサンドウィッチ膜を通しての総括移動速度とセロハンに対するセル定数から算出された.また, 選択性がそれぞれのイオンの移動速度の比として算出された.その結果はReusch-Cusslerモデルを拡張した多成分カチオン系に対する式と一致した.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.7.494