顎口腔機能と姿勢・運動制御との関連性:歯科と理学療法の協働によるエビデンス創出に向けて

顎口腔機能と身体姿勢・運動は密接に関連している一方で,これらの領域は独立した分野として研究されてきた.本論文の目的は,顎口腔機能と身体姿勢・運動の関連性を示唆する研究の知見を概観し,顎口腔機能研究と姿勢・運動制御研究の協働の必要性を明らかにすることである.特に,①顎口腔機能と姿勢・歩行機能の制御機構,②噛みしめと姿勢・運動機能の機能的相互関係,および③身体姿勢の変化が嚥下機能に及ぼす影響について,現在のエビデンスに基づいて議論する....

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Published in日本顎口腔機能学会雑誌 Vol. 29; no. 1; pp. 1 - 12
Main Authors 冨田, 洋介, 鈴木, 善貴, 田中, 佑人, 真柄, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本顎口腔機能学会 2022
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Summary:顎口腔機能と身体姿勢・運動は密接に関連している一方で,これらの領域は独立した分野として研究されてきた.本論文の目的は,顎口腔機能と身体姿勢・運動の関連性を示唆する研究の知見を概観し,顎口腔機能研究と姿勢・運動制御研究の協働の必要性を明らかにすることである.特に,①顎口腔機能と姿勢・歩行機能の制御機構,②噛みしめと姿勢・運動機能の機能的相互関係,および③身体姿勢の変化が嚥下機能に及ぼす影響について,現在のエビデンスに基づいて議論する.
ISSN:1340-9085
1883-986X
DOI:10.7144/sgf.29.1