服薬指導用語に対する中学生・医療系学生の理解度
緒言 近年, 医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担する医薬分業が進み, 薬剤師の役割が重要になっている. 薬剤師は, 単に医師の発行した処方せんに基づき薬剤を調剤する以外に, 「薬剤師法」により薬を渡す時に薬の説明とともに服薬方法に関する指導を十分行うことが義務付けられている. そのため薬を手渡される患者がそのような服薬指導用語の知識を持ち, 理解しているかについて, 薬剤師は十分に把握する必要がある. 例えば, 市販の薬1つを薬局で購入する際にも, 添付文書には専門用語が使われ, 使い方を間違うと副作用が出現することがある. このような添付文書や服薬指導に用いる専門用語は, 患者に理...
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Published in | 医療薬学 Vol. 29; no. 4; pp. 517 - 522 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
2003
日本医療薬学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.29.517 |
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Summary: | 緒言 近年, 医師と薬剤師がそれぞれの専門分野で業務を分担する医薬分業が進み, 薬剤師の役割が重要になっている. 薬剤師は, 単に医師の発行した処方せんに基づき薬剤を調剤する以外に, 「薬剤師法」により薬を渡す時に薬の説明とともに服薬方法に関する指導を十分行うことが義務付けられている. そのため薬を手渡される患者がそのような服薬指導用語の知識を持ち, 理解しているかについて, 薬剤師は十分に把握する必要がある. 例えば, 市販の薬1つを薬局で購入する際にも, 添付文書には専門用語が使われ, 使い方を間違うと副作用が出現することがある. このような添付文書や服薬指導に用いる専門用語は, 患者に理解できる用語や表現を使用しても誤解が生じてしまうことがあり, 薬剤師は患者にその意味を正確に伝える必要がある. 一方, 医療の中ではインフォームド・コンセントが進められ, 大人のみならず青少年においても自己責任のもとで自己決定をすることも求められている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.29.517 |