地震被害危険区域住民の防災対策行動及び対策意向の規定要因に関する分析

活断層等の調査の進展に伴い, 近年, 地震に関する情報が急速に蓄積されつつある。地震情報を有効に活用するには, 住民の情報に対する認知の特徴や防災対策の意向について把握することが重要である。そこで本研究では, 静岡市, 富士市, 徳島市, 鳴門市の被害危険区域住民に対して行ったアンケート調査より, 地震情報を踏まえた地区住民の防災意識構造について分析することを目的とする。分析においては, 第一に, 地震発生確率に対する認知について分析する。第二に, 地震保険支払い意思額に対する規定要因について数量化1類分析結果より考察する。最後に, 「防災対策需要」に対する「地震への関心」, 「危険意識」及び...

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Published in地震工学研究発表会講演論文集 Vol. 26; pp. 1477 - 1480
Main Authors 照本, 清峰, 望月, 利男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2001
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Summary:活断層等の調査の進展に伴い, 近年, 地震に関する情報が急速に蓄積されつつある。地震情報を有効に活用するには, 住民の情報に対する認知の特徴や防災対策の意向について把握することが重要である。そこで本研究では, 静岡市, 富士市, 徳島市, 鳴門市の被害危険区域住民に対して行ったアンケート調査より, 地震情報を踏まえた地区住民の防災意識構造について分析することを目的とする。分析においては, 第一に, 地震発生確率に対する認知について分析する。第二に, 地震保険支払い意思額に対する規定要因について数量化1類分析結果より考察する。最後に, 「防災対策需要」に対する「地震への関心」, 「危険意識」及び「地域への愛着」の要因間の関係について, 構造方程式モデルを構築することによって考察する。
ISSN:1884-8435
DOI:10.11532/proee1997.26.1477