中国人留学生に対する漢字変換機能を活用した日本語学習指導法の開発[II] : 学習プロセスモデルに基づく授業実践

日本語を学ぶために別科に入学した中国人留学生を対象として,コンピュータの漢字変換機能に着目し,正確な読みの指導を中心とした読解・聴解能力を育てるための5つの学習活動を取り入れた日本語学習指導法を提案する.第I報では,コンピュータに対する不安度,読みの誤り,文字を手がかりにした意味の理解度について実態調査を行い,学習が成立するための基礎資料とし,学習プロセスモデルを構築するまでの過程を述べた.本稿では構築した学習プロセスモデルにおける学習状況を明らかにするため,これまでに授業実践した結果と評価について述べる.授業実践の結果,漢字変換機能を活用した学習には成果が見られ,学習者にとってこの学習活動は...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in教育情報研究 Vol. 25; no. 2; pp. 31 - 37
Main Authors 加藤, 直樹, 及川, 浩和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本教育情報学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0912-6732
2432-1745
DOI10.20694/jjsei.25.2_31

Cover

More Information
Summary:日本語を学ぶために別科に入学した中国人留学生を対象として,コンピュータの漢字変換機能に着目し,正確な読みの指導を中心とした読解・聴解能力を育てるための5つの学習活動を取り入れた日本語学習指導法を提案する.第I報では,コンピュータに対する不安度,読みの誤り,文字を手がかりにした意味の理解度について実態調査を行い,学習が成立するための基礎資料とし,学習プロセスモデルを構築するまでの過程を述べた.本稿では構築した学習プロセスモデルにおける学習状況を明らかにするため,これまでに授業実践した結果と評価について述べる.授業実践の結果,漢字変換機能を活用した学習には成果が見られ,学習者にとってこの学習活動は肯定的に受け止められた.
ISSN:0912-6732
2432-1745
DOI:10.20694/jjsei.25.2_31