Periograf®の垂直性骨欠損部への応用に関する臨床的研究

バイオセラミックスの一種であるハイドロキシアパタイトを主成分としたペリオグラフをヒト垂直性骨欠損部75症例に応用し, その臨床成績を検討した。イニシャルプレパレーション終了後, 実験群に関しては, フラップォペレーションおよびPeriograf®による補填を行い, 対照群にフラップオペレーションのみを行った。臨床成績の評価法としては, 歯肉縁の位置, Pocket depth, attachment levelを測定し, 補填部の骨変化を見る目的でX線写真から術後1週における補填面積を100%とし, 各期間に残存している面積を比較した。その結果, 実験群と対照群を比較し, Clinical a...

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Published in日本歯周病学会会誌 Vol. 28; no. 1; pp. 144 - 160
Main Authors 山田, 了, 大須賀, 豊, 簗瀬, 一彦, 大島, みどり, 佐藤, 徹一郎, 小林, 博, 渡辺, 嘉一, 本田, 忍, 保母, 良基, 鴨井, 久一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯周病学会 1986
日本歯周病学会
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Summary:バイオセラミックスの一種であるハイドロキシアパタイトを主成分としたペリオグラフをヒト垂直性骨欠損部75症例に応用し, その臨床成績を検討した。イニシャルプレパレーション終了後, 実験群に関しては, フラップォペレーションおよびPeriograf®による補填を行い, 対照群にフラップオペレーションのみを行った。臨床成績の評価法としては, 歯肉縁の位置, Pocket depth, attachment levelを測定し, 補填部の骨変化を見る目的でX線写真から術後1週における補填面積を100%とし, 各期間に残存している面積を比較した。その結果, 実験群と対照群を比較し, Clinical attachment level gain, Pocket depth decrease で, それぞれ危険率1%, 5%以下で統計学的有意差が認められ, 術後6ヵ月でPeriograf® の組織内残存率は62.2%であった。
ISSN:0385-0110
1880-408X
DOI:10.2329/perio.28.144