スケーリング後の歯面研磨装置の応用について
Air-powder abrasive systemを, スケーリング後の歯面研磨に応用した場合の効果についてin vitroで検討を行った。スケーリング後の歯面に, 3秒, 5秒, 10秒, 20秒間, チップの角度を60度, 90度と変え噴射した。その影響をSEMにて観察し, あわせて表面粗さを測定した。その結果, SEM観察では, 噴射角度については, 60度噴射処理面よりも90度噴射処理面の方が表面の凹凸が小さく, 噴射時間については, 10秒以上の噴射では, 表面の凹凸が不鮮明になり, 象牙細管様構造も認められた。表面粗さは, 時間が長くなるにしたがい小さくなり, 60度噴射処理より...
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Published in | 日本歯周病学会会誌 Vol. 29; no. 3; pp. 952 - 958 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本歯周病学会
1987
日本歯周病学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0385-0110 1880-408X |
DOI | 10.2329/perio.29.952 |
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Summary: | Air-powder abrasive systemを, スケーリング後の歯面研磨に応用した場合の効果についてin vitroで検討を行った。スケーリング後の歯面に, 3秒, 5秒, 10秒, 20秒間, チップの角度を60度, 90度と変え噴射した。その影響をSEMにて観察し, あわせて表面粗さを測定した。その結果, SEM観察では, 噴射角度については, 60度噴射処理面よりも90度噴射処理面の方が表面の凹凸が小さく, 噴射時間については, 10秒以上の噴射では, 表面の凹凸が不鮮明になり, 象牙細管様構造も認められた。表面粗さは, 時間が長くなるにしたがい小さくなり, 60度噴射処理よりも90度噴射処理面の方が小さかった。本実験の結果, 使用条件を考慮すれば, 本装置は, スケーリング後のルートプレーニング的な役割を果たすことが示唆された。 |
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ISSN: | 0385-0110 1880-408X |
DOI: | 10.2329/perio.29.952 |