抗結核剤による急性間質性腎炎を呈した肺結核症の1例
RFPによると思われる急性間質性腎炎の1症例を報告する. 症例は結核治療歴のない54歳の男性. 肺結核の診断で, INH, RFP, EB, PZAを投与開始後約2ヵ月目に, 誘因なく腎障害を来たした. 薬剤中止後, 腎機能は改善したが, 腎生検にて急性間質性腎炎と診断した. 原因薬剤としてRFPが最も疑われた. RFPによる間質性腎炎は, 一般に間欠投与時に生ずるとされているが, 連続投与時にも注意を要すると考えられた....
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Published in | 医療 Vol. 49; no. 9; pp. 765 - 768 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
1995
国立医療学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
DOI | 10.11261/iryo1946.49.765 |
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Summary: | RFPによると思われる急性間質性腎炎の1症例を報告する. 症例は結核治療歴のない54歳の男性. 肺結核の診断で, INH, RFP, EB, PZAを投与開始後約2ヵ月目に, 誘因なく腎障害を来たした. 薬剤中止後, 腎機能は改善したが, 腎生検にて急性間質性腎炎と診断した. 原因薬剤としてRFPが最も疑われた. RFPによる間質性腎炎は, 一般に間欠投与時に生ずるとされているが, 連続投与時にも注意を要すると考えられた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.49.765 |