エナメル質石灰化不全症例の歯周補綴治療
症例の概要: 患者は23歳女性. 全歯牙にェナメル質石灰化不全を認め. これに伴い臼歯部の歯冠が崩壊していた. X線検査で多数歯に根尖病巣を認めた. 考察: 残存歯の歯冠修復処置によって, 審美性, 咀嚼機能の双方が回復された. この (歯冠長延長術) を行ったことにより, より清掃性の高い補綴装置を装着することが可能となった. 結論: 冠長延長歯長術においては歯槽骨の切削を伴い, 将来欠損となったときに顎堤が低くなるというりスクが生じるが, 本症例のように骨量が十分にある場合は清掃性の高い補綴装置の装着術式である....
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Published in | 日本補綴歯科学会雑誌 Vol. 50; no. 2; pp. 284 - 287 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
社団法人 日本補綴歯科学会
2006
日本補綴歯科学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0389-5386 1883-177X |
DOI | 10.2186/jjps.50.284 |
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Summary: | 症例の概要: 患者は23歳女性. 全歯牙にェナメル質石灰化不全を認め. これに伴い臼歯部の歯冠が崩壊していた. X線検査で多数歯に根尖病巣を認めた. 考察: 残存歯の歯冠修復処置によって, 審美性, 咀嚼機能の双方が回復された. この (歯冠長延長術) を行ったことにより, より清掃性の高い補綴装置を装着することが可能となった. 結論: 冠長延長歯長術においては歯槽骨の切削を伴い, 将来欠損となったときに顎堤が低くなるというりスクが生じるが, 本症例のように骨量が十分にある場合は清掃性の高い補綴装置の装着術式である. |
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ISSN: | 0389-5386 1883-177X |
DOI: | 10.2186/jjps.50.284 |