血管造影下CTによる肝外胆管癌の深達度の検討
血管造影下CT(AG-CT)の後に外科的治療を受けた肝外胆管癌症例13例について, 造影後期相における造影様式および造影される腫瘍の形態と, 病理組織学的な腫瘍の深達度を比較・評価した. 後期相にて造影効果を有した11例はすべてss以上の進行癌であった. 11例中最外層が不整な症例8例はse(panc 1b)以上であった. 膵内胆管癌は7例あり5例で肥厚した壁の最外層が不整であった. 不整壁肥厚が軽度な(<5mm)3例中1例はpanc1b, 他の2例はpanc2であった.高度な(≧5mm)2例はともにpanc 2以上であった. AG-CT 造影後期相の所見により, 肝外胆管癌の壁深達度が...
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Published in | 胆道 Vol. 20; no. 2; pp. 123 - 127 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本胆道学会
2006
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-0077 1883-6879 |
DOI | 10.11210/tando1987.20.2_123 |
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Summary: | 血管造影下CT(AG-CT)の後に外科的治療を受けた肝外胆管癌症例13例について, 造影後期相における造影様式および造影される腫瘍の形態と, 病理組織学的な腫瘍の深達度を比較・評価した. 後期相にて造影効果を有した11例はすべてss以上の進行癌であった. 11例中最外層が不整な症例8例はse(panc 1b)以上であった. 膵内胆管癌は7例あり5例で肥厚した壁の最外層が不整であった. 不整壁肥厚が軽度な(<5mm)3例中1例はpanc1b, 他の2例はpanc2であった.高度な(≧5mm)2例はともにpanc 2以上であった. AG-CT 造影後期相の所見により, 肝外胆管癌の壁深達度が予測できる可能性が示唆された. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.20.2_123 |