いわゆる胆嚢癌肉腫の臨床病理学的検討

胆嚢癌肉腫の4切除例を経験した. 術前診断では,3 例はいずれも腹部US,EUS,で塊状の腫瘤であり, ERCでは類円形の透亮像として描出され, 結節浸潤型胆嚢癌と診断した. 腹部CT,腹部血管造影では, 通常胆嚢癌と同様に血流が豊富で濃染像がみられた. 他の1例は塊状型胆嚢癌の所見であった. 病理組織所見は2例が深達度ssであり, 他の2例は深達度se,1例は肝転移を伴っていた. 免疫組織学的検査も含め, 全例「いわゆる癌肉腫」であった. 深達度ssの2例は5年以上経過観察可能であった....

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Published in胆道 Vol. 18; no. 2; pp. 240 - 245
Main Authors 越川, 均, 須山, 正文, 崔, 仁煥, 窪川, 良廣, 田所, 洋行, 神谷, 尚則, 大久保, 裕直, 加藤, 圭, 松村, 祐志, 稲見, 晃一, 川崎, 誠治, 信川, 文誠, 須田, 耕一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 2004
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Summary:胆嚢癌肉腫の4切除例を経験した. 術前診断では,3 例はいずれも腹部US,EUS,で塊状の腫瘤であり, ERCでは類円形の透亮像として描出され, 結節浸潤型胆嚢癌と診断した. 腹部CT,腹部血管造影では, 通常胆嚢癌と同様に血流が豊富で濃染像がみられた. 他の1例は塊状型胆嚢癌の所見であった. 病理組織所見は2例が深達度ssであり, 他の2例は深達度se,1例は肝転移を伴っていた. 免疫組織学的検査も含め, 全例「いわゆる癌肉腫」であった. 深達度ssの2例は5年以上経過観察可能であった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.18.2_240