量子化学計算によるオキシトシンの安定構造に関する研究

近年,タンパク質などの大規模分子の量子化学計算が実現している.しかし,タンパク質のエネルギー極小構造を探査する構造最適化計算はまだ現実的ではない.その理由は,一点計算のコストが依然高いこと,極めて多自由度であること,さらに一般に量子効果によってエネルギーポテンシャル形状が複雑になることがあげられる.本研究では,実用上の観点から,9 残基ペプチドであるオキシトシンの局所構造探査問題に焦点を絞り,局所安定構造の解析を行った....

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Published in生産研究 Vol. 68; no. 3; pp. 219 - 223
Main Authors 紀平, 昌吾, 平野, 敏行, 佐藤, 文俊
Format Journal Article
LanguageEnglish
Published 東京大学生産技術研究所 2016
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Summary:近年,タンパク質などの大規模分子の量子化学計算が実現している.しかし,タンパク質のエネルギー極小構造を探査する構造最適化計算はまだ現実的ではない.その理由は,一点計算のコストが依然高いこと,極めて多自由度であること,さらに一般に量子効果によってエネルギーポテンシャル形状が複雑になることがあげられる.本研究では,実用上の観点から,9 残基ペプチドであるオキシトシンの局所構造探査問題に焦点を絞り,局所安定構造の解析を行った.
ISSN:0037-105X
1881-2058
DOI:10.11188/seisankenkyu.68.219