微生物を利用した細粒分を含む砂の固化に関する基礎検討
微生物が生産するウレアーゼを利用して地盤中に炭酸カルシウムを析出させる地盤改良方法が注目を集めている.本研究では,細粒分を多く含む地盤に対する適用可能性を探ることを目的として,細粒分を約20%含む江戸崎砂供試体(Φ50mm×100mm)に対して微生物固化実験を行った.その結果,微生物を含む固化溶液の注入口付近に固化が集中した.また,微生物固化進行中は透水性の低下は認められなかったが,固化終了後の通水中に改良前と比べて約100分の1程度まで低下した.さらに,固化効率は40~60%程度であった.今後は強度の増加具合を定量的に調べる必要がある....
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Published in | 生産研究 Vol. 65; no. 4; pp. 545 - 547 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
東京大学生産技術研究所
2013
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ISSN | 0037-105X 1881-2058 |
DOI | 10.11188/seisankenkyu.65.545 |
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Summary: | 微生物が生産するウレアーゼを利用して地盤中に炭酸カルシウムを析出させる地盤改良方法が注目を集めている.本研究では,細粒分を多く含む地盤に対する適用可能性を探ることを目的として,細粒分を約20%含む江戸崎砂供試体(Φ50mm×100mm)に対して微生物固化実験を行った.その結果,微生物を含む固化溶液の注入口付近に固化が集中した.また,微生物固化進行中は透水性の低下は認められなかったが,固化終了後の通水中に改良前と比べて約100分の1程度まで低下した.さらに,固化効率は40~60%程度であった.今後は強度の増加具合を定量的に調べる必要がある. |
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ISSN: | 0037-105X 1881-2058 |
DOI: | 10.11188/seisankenkyu.65.545 |