複合材料中の損傷検知のための広帯域超音波送受振システム

複合材料積層板中の損傷を検知するため、発振側にMFCアクチュエータ、受振側にFBGセンサを用いた広帯域超音波送受振システムを構築した.そして、CFRP擬似等方性積層板に対して、周波数を変化させながら超音波を送受振し、測定結果を理論分散曲線と比較することで、積層板中を伝播するLamb波のモードを特定できた.さらに、人工剥離を有する積層板においては、剥離領域で厚さが変化することで、伝播速度の周波数分散特性に変化が生じることが確認できた.よって、本システムは、損傷検知に有効な多くの情報を得られることがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]...

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Published in生産研究 Vol. 60; no. 4; pp. 385 - 388
Main Authors 岡部, 洋二, 中山, 文博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 東京大学生産技術研究所 2008
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Summary:複合材料積層板中の損傷を検知するため、発振側にMFCアクチュエータ、受振側にFBGセンサを用いた広帯域超音波送受振システムを構築した.そして、CFRP擬似等方性積層板に対して、周波数を変化させながら超音波を送受振し、測定結果を理論分散曲線と比較することで、積層板中を伝播するLamb波のモードを特定できた.さらに、人工剥離を有する積層板においては、剥離領域で厚さが変化することで、伝播速度の周波数分散特性に変化が生じることが確認できた.よって、本システムは、損傷検知に有効な多くの情報を得られることがわかった.[本要旨はPDFには含まれない]
ISSN:0037-105X
1881-2058
DOI:10.11188/seisankenkyu.60.385