粘膜下腫瘍様の形態を呈した結腸癌術後吻合部再発の1例

症例は77歳女性．2年前にS状結腸癌に対して結腸切除術を施行，吻合は器械吻合，機能的端々吻合とした（tub2，pT3 （SS），int，INFb，ly0，v0，pN2，pPM0，pDM0，pRM0，cH0，cP0，cM0，StageIIIb，根治度A）．以後，補助化学療法を施行したが，2年目の大腸内視鏡検査で吻合部に20mm大の粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた．諸検査では診断確定に至らなかったが，PET-CT検査を施行したところ，吻合部のみSUVmax=7.52と高値の集積を認めたため，吻合部再発を疑い，結腸部分切除術を施行した．病理組織では，tub2＞por2，rT3 （SS），int，IN...

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Published in日本大腸肛門病学会雑誌 Vol. 71; no. 6; pp. 244 - 251
Main Authors 䕃地, 啓市, 中塚, 博文, 高倉, 有二, 奥川, 浩一, 谷山, 大樹, 藤森, 正彦, 谷山, 清己
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大腸肛門病学会 2018
Subjects
吻合部再発
粘膜下腫瘍
結腸癌
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ISSN0047-1801
1882-9619
DOI10.3862/jcoloproctology.71.244

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Summary:症例は77歳女性．2年前にS状結腸癌に対して結腸切除術を施行，吻合は器械吻合，機能的端々吻合とした（tub2，pT3 （SS），int，INFb，ly0，v0，pN2，pPM0，pDM0，pRM0，cH0，cP0，cM0，StageIIIb，根治度A）．以後，補助化学療法を施行したが，2年目の大腸内視鏡検査で吻合部に20mm大の粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた．諸検査では診断確定に至らなかったが，PET-CT検査を施行したところ，吻合部のみSUVmax=7.52と高値の集積を認めたため，吻合部再発を疑い，結腸部分切除術を施行した．病理組織では，tub2＞por2，rT3 （SS），int，INFb，ly0，v0，rN0，rPM0，rDM0，rRM0であった．今回，粘膜下腫瘍様の形態を呈した結腸癌術後吻合部再発の比較的稀な1例を経験したので報告する．
ISSN:0047-1801
1882-9619
DOI:10.3862/jcoloproctology.71.244