パーソナルコンピューターを利用した輸血業務システム
序言 コンピューターの普及は著しく社会のあらゆる面で使用されている. 医療の分野においても医事会計処理に始まり, 一部の病院では病院全体のシステムにまで応用されている. 臨床検査部門においても数多くの報告1)2)があり, 輸血検査部門でも徐々にその報告が増えている3)~6). 我々は輸血業務にパーソナルコンピューター2台を導入し運用しているので, そのシステムを述べ現状を報告する. 目的 コンピューターの導入は, 人が行う作業を肩代りさせることが目的であり, コンピューター自体は他の検査機器などと違って情報を生み出すのではなく, 情報の処理や整理を行うものである. コンピューター化の利点は,...
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Published in | 日本輸血学会雑誌 Vol. 34; no. 6; pp. 631 - 635 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
1988
日本輸血学会 |
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ISSN | 0546-1448 1883-8383 |
DOI | 10.3925/jjtc1958.34.631 |
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Summary: | 序言 コンピューターの普及は著しく社会のあらゆる面で使用されている. 医療の分野においても医事会計処理に始まり, 一部の病院では病院全体のシステムにまで応用されている. 臨床検査部門においても数多くの報告1)2)があり, 輸血検査部門でも徐々にその報告が増えている3)~6). 我々は輸血業務にパーソナルコンピューター2台を導入し運用しているので, そのシステムを述べ現状を報告する. 目的 コンピューターの導入は, 人が行う作業を肩代りさせることが目的であり, コンピューター自体は他の検査機器などと違って情報を生み出すのではなく, 情報の処理や整理を行うものである. コンピューター化の利点は, 表1に示したように, その処理は迅速でかつ正確であり, 一旦貯えられた情報は, 多目的に利用することが可能である. 一方, 輸血業務の特殊性を表2に示したが, この中で血液製剤の事務処理や安全な輸血を行うために必要な検査結果の照会において, 特にコンピューターの利用が有効である. また, これらをコンピューター化することに伴い, 各検査の受付, ワークシート印刷, 出庫・返却伝票の発行など, コンピューター化する方が都合のよいものについても併せてコンピューター化を行った. |
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ISSN: | 0546-1448 1883-8383 |
DOI: | 10.3925/jjtc1958.34.631 |