MTTアッセイ法を用いた放射線増感効果の評価
【目的】変異型p53細胞に対するカフェインの放射線増感効果を指標としてMTTアッセイ法の放射線感受性や放射線増感効果の評価法としての有用性を検討する.【材料・方法】ラット卵黄嚢腫瘍細胞由来でp53がん抑制遺伝子に変異を認めるNMT-IR細胞を用いて, カフェインによる放射線増感効果をMTTアッセイ法とコロニー形成法で比較検討した.【結果】MTTアッセイ法では, G2ブロックの解除が認められない濃度である0.5mMのカフェインによる放射線増感効果は認めなかったが, G2ブロックの解除が認められる濃度である2.0mMのカフェインでは放射線増感効果を認めた.コロニー形成法でも, 2.0mMのカフェイ...
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Published in | The KITAKANTO Medical Journal Vol. 49; no. 6; pp. 413 - 419 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
北関東医学会
1999
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Subjects | |
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Summary: | 【目的】変異型p53細胞に対するカフェインの放射線増感効果を指標としてMTTアッセイ法の放射線感受性や放射線増感効果の評価法としての有用性を検討する.【材料・方法】ラット卵黄嚢腫瘍細胞由来でp53がん抑制遺伝子に変異を認めるNMT-IR細胞を用いて, カフェインによる放射線増感効果をMTTアッセイ法とコロニー形成法で比較検討した.【結果】MTTアッセイ法では, G2ブロックの解除が認められない濃度である0.5mMのカフェインによる放射線増感効果は認めなかったが, G2ブロックの解除が認められる濃度である2.0mMのカフェインでは放射線増感効果を認めた.コロニー形成法でも, 2.0mMのカフェインにのみ放射線増感効果が認められた.【結論】変異型p53を有するNMT-lRではカフェインによる放射線増感効果があることがコロニー法と同様にMTTアッセイ法でも立証しえたことから, MTTアッセイ法は放射線感受性や放射線増感効果の評価法として有用であると考えられた. |
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ISSN: | 1343-2826 1881-1191 |
DOI: | 10.2974/kmj.49.413 |