中国村落における烈士記念碑と族譜に表される「日本」

分科会「日本認識の形成からみた植民地支配、戦争の記憶」を構成する本発表では、中国広東省の村落に建てられた烈士記念碑、および宗族の族譜における烈士の記述中に言及された「日本」に着目し、少なくとも村落レベルに限って言えば、共産党が進める愛国主義教育や党が正統とする史観に表された「日本」は、人々の反日感情を過度にファシリテートする役割は担っていないことを明らかにする。...

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Published in日本文化人類学会研究大会発表要旨集 p. 106
Main Author 川口, 幸大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2013
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Summary:分科会「日本認識の形成からみた植民地支配、戦争の記憶」を構成する本発表では、中国広東省の村落に建てられた烈士記念碑、および宗族の族譜における烈士の記述中に言及された「日本」に着目し、少なくとも村落レベルに限って言えば、共産党が進める愛国主義教育や党が正統とする史観に表された「日本」は、人々の反日感情を過度にファシリテートする役割は担っていないことを明らかにする。
Bibliography:PHa4
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2013.0_106