葬送儀礼「クロワグワ」に見るショナ族の祖霊観念

ショナ族は祖霊「ムズィム」(mudzimu)を信仰の対象とする。特に父系クランのムズィムは守護霊としてその子孫を守ると考えられている。ムズィムは憑依を通じて子孫と会話をおこなう。元首長のムズィムは、クランの政治的指導者としても重要な役割を果たしてきた。本発表では、ムズィムの概念を喪明け・相続の儀礼「クロワグワ」(kurova guva)から考察する。この儀礼において死者のムズィムが清められ、家族のもとに守護霊として迎えられる。...

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Bibliographic Details
Published inAbstracts of the Annual Meeting of the Japanese Society of Cultural Anthropology Vol. 2013; p. 207
Main Author 松平, 勇二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本文化人類学会 2013
THE JAPANESE SOCIETY OF CULTURAL ANTHROPOLOGY
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ISSN2189-7964
DOI10.14890/jasca.2013.0_207

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Summary:ショナ族は祖霊「ムズィム」(mudzimu)を信仰の対象とする。特に父系クランのムズィムは守護霊としてその子孫を守ると考えられている。ムズィムは憑依を通じて子孫と会話をおこなう。元首長のムズィムは、クランの政治的指導者としても重要な役割を果たしてきた。本発表では、ムズィムの概念を喪明け・相続の儀礼「クロワグワ」(kurova guva)から考察する。この儀礼において死者のムズィムが清められ、家族のもとに守護霊として迎えられる。
Bibliography:I06
ISSN:2189-7964
DOI:10.14890/jasca.2013.0_207